愛嬌たっぷりのタヌキの置物でも有名な信楽は、日本六古窯の一つ。
信楽焼の歴史は長く、瀬戸、常滑、丹波、備前、越前とともに日本六古窯の一つとされているほど。聖武天皇の紫香楽宮造営にあたって瓦を焼いたのが始まりといわれています。
そして、室町末期に侘び茶が盛んになると、これまで作っていた器が茶陶として用いられるようになり、信楽焼は全国にその名を知られるようになりました。
歴史の古い信楽の街で、常に新しい試みに挑む福田英明さんの作品には、モダンなかっこよさと、和の和みが混じりあった独特なオリジナリティーがあります。特にロクロで成形された作品はとても軽く、繊細なラインをしています。どの作品も福田さんのこだわりと技術の高さが行き届いた逸品ばかりです。
銀色は釉薬(うわぐすり)の色。
この酒器、外側は「わび・さび(侘・寂)」を美意識とする信楽焼ならではの渋い味わいです。
でも一転、内側は金属のようなシルバーメタリックの光沢に輝いています。これが焼酎の味わいを、一段と増してくれるんですね。
和みの晩酌の食卓ではもちろん、モダンな器だけにコンテンポラリーな空間でも絶妙な雰囲気を演出します。
手づくりなので、形も微妙に違い、信楽独特の釉調の出方も微妙に違う、そんな一つ一つの個性も魅力な、お勧めのシリーズです。
酒席に新しい風を感じると思います。
なぜに信楽焼なのか?
今、人気の焼酎を美味しく飲むための、こだわりのコップ。少し小ぶりで女性にピッタリの、ほど良い大きさです。
それで、なぜに信楽焼なのかという本題なのですが、外側は釉薬を施さない無釉の焼き締めで、土も信楽独特のザラつきという「味わい」があります。これが土の粒子と粒子の間に空気を閉じ込めて、ちょうど魔法瓶の役割をはたしてくれるんですね。
ですから、お湯割りをつくれば冷めづらく、水割りなら、なかなかぬるくならないんです。それに水割りやロックにすると、表面に水滴が付いてとても涼やか。テーブルが濡れますので、場合によってはコースターのご利用をお勧めします。
尚、品名は「焼酎コップ」ですが、ビールを注ぐと泡がすごくキメ細やかになるんです。器自体もひんやりとして美味しいビールがいただけます。
側面に笑窪があるので、とても持ちやすいんです。
福田英明さんは、こんな人。
1950.福岡県生まれ
1970.日本デザイン専門学校グラフィック科卒
1974.佐賀県窯業試験場ロクロ科卒
1975.佐賀県山内町の独立開窯
1982.佐賀県有田町に移転築窯
1984.神奈川県茅ヶ崎市にて開窯
1988.滋賀県立信楽窯業試験場釉薬科卒
1990.滋賀県立信楽窯業試験場の嘱託となる
1992.(財)滋賀県立陶芸の森の嘱託となる
1993.信楽町にて築窯 現在に至る
信楽に陶芸家は数あれど、ロクロの腕前にかけては並ぶものなし!というほどに器作りに定評がある福田英明さん。若い頃、グラフィックを学びました。これが後々、陶芸に活かされたんですね。
佐賀県有田にて人間国宝である井上萬二(いのうえまんじ)氏に師事。その後、信楽に移られ現在に至っています。
・信楽焼◆草土 福田英明◆光彩釉 焼酎カップ(大)
販売価格(税込): 2,200 円
今、人気の焼酎を美味しく飲むための、こだわりのコップ。大ぶりで、ゆったりとしたサイズが嬉しい焼酎カップです。和みの晩酌の食卓ではもちろん、モダンな器だけにコンテンポラリーな空間でも絶妙な雰囲気を演出してくれるはずです。人気の器です。
・信楽焼◆草土 福田英明◆光彩釉 焼酎ロックカップ
販売価格(税込): 1,980 円
焼酎が持っている、香りや味をしっかり味わいたい方には、ロックがお勧めです。氷が入ったこの器に焼酎を注いだ直後はストレートに近い味わいがあり、氷が溶けるにつれて冷たい水割りが楽しめるという、「一粒で、二度美味しい」飲み方ができます。
・信楽焼◆草土 福田英明◆光彩釉 ビールコップ
販売価格(税込): 1,980 円
ビールを注ぐと、泡がすごくキメ細やかになるんです。器自体もひんやりとして美味しいビールがいただけます。
特に40代後半からの男性に好かれる人気の器です。
・信楽焼◆草土 福田英明◆光彩釉 酒器三点揃え
販売価格(税込): 6,160 円
内側の金属のような光沢を見ると一見、銀で彩色されたもののよう。でもこれ、陶器の釉薬(うわぐすり)だけで出した色なんです。外側は伝統に則った信楽焼の土肌。雰囲気がいいですね・・・。お洒落な色合いが人気を呼んでいます。
・信楽焼◆草土 福田英明◆光彩釉 吟醸酒杯
販売価格(税込): 1,870 円
吟醸酒杯、冷酒杯などと呼ばれることの多い、かなり大ぶりな酒呑です。この器、本来は冷やして飲む吟醸酒・純米吟醸酒・ しぼりたて・生酒・にごり酒などに向いているのですが、ときにはよく冷えた白ワインもいいですね。